2010年6月8日火曜日

魔法使いとの再会(もりた)

以前とある公園で魔法使いと出会った。

トンガリ帽子に森ガール的な装いのヒゲを伸ばした外国人の老人。手には六本の腕をもった鳥のような人形を持っていて、キノコ型の椅子に座っている。その鳥は楽器と一体化していて、それを演奏しながら人形を操る老人。その風貌、魔法を使うところこそ見てはいないが間違いなく魔法使いであった。

その珍妙な風貌とは裏腹に演奏は素晴らしく、珍しく少しばかりのお金を投げつけた。そしたら「オメガタカイネ〜」と言う。この魔法使い、人形と楽器にとどまらず日本語まで巧みに操るぞ。

そして一月ほどたった今日、とある美術展でその魔法使いと再会したのである。
その魔法使いは額縁の中にいた。

その絵は美術展で「何とか賞」をとったようだ。確かに絵は上手かったが、これは題材選んだ時点で勝ったようなものだ。
題材の魔法使いのビジュアルに物語性がみっちりと詰まっているのだから。

美術展の帰り際ふと思った。
同じストリートパフォーマーでもますらをは決して絵のモデルになったりしないだろうと。ますらをとしては撮影等は大歓迎なのですが…。

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